ソーラーシェアリング特集!その④~「原木シイタケ」と「菌床シイタケ」の違いとは?

当HPでは、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)に適した作物として、原木シイタケをご紹介させていただきましたが、
皆様はシイタケには「原木シイタケ」と「菌床シイタケ」という栽培方法がある事をご存じでしょうか?


ご存じない方のためにも、今回は原木シイタケと菌床シイタケの違いを説明させて頂きます。


【原木シイタケ】とは?

原木シイタケ栽培

切り出した木(原木)に菌を打ち、適した条件で野外にて管理して栽培する方法です。


現在の流通しているシイタケは菌床栽培のものが多く、原木シイタケは希少性から貴重とされています。


また原木シイタケの品質的な特徴としては、味や香りや食感がとても良く、食材が持つ本来の良さを味わうにはとてもいいシイタケと言われています。


原木シイタケを栽培するにあたり、適した環境として3つの条件があります。

  ① 風通しを良くしてあげますが、同時に木が乾きにくいようにしてあげる必要があります。

  ② 直射日光は極力避けるようにしてあげます。

     (木漏れ日などの、少しの日差しは問題ありません。)

  ③ 木の養分をゆっくり吸い上げさせることが重要です。

     (栄養剤等は使わないで下さい。)


これらの条件を満たすことによって、良質で希少性の高い原木シイタケが栽培できます。

【菌床シイタケ】とは?

菌床シイタケ栽培

おが屑と米ぬかを混ぜて固めた物をまぶし、無菌室(菌床室)で管理して栽培する方法です。


現在スーパーで売られているシイタケの大部分はこの栽培方法の物です。


品質的な特徴としましては、原木シイタケとは違い、風味などは少し少なめであると言われています。

そのため、癖や味が苦手な方にでも食べやすいシイタケになります。


栽培するにあたり、適した条件として3つの条件があります。

  ① 清潔な環境で直射日光には当てないようにします。

  ② 20℃前後の温度を保つことを気を付けます。

  ③ 栄養剤を使い、短期間で栽培をしていきます。


これらの条件を満たしてあげることによって、

生産性の高いシイタケが栽培できます。

原木シイタケは自然の力のみでの栽培となり、菌床シイタケは人工的な栽培となりますので、希少性にも大きな差はうまれますが、

味や食感や風味にも大きな差が生まれるとされています。


原木シイタケも菌床シイタケも一長一短がありますので、どちらが優れているとは一概に言えません。


いずれの栽培方法にせよ、シイタケの特徴として直射日光に弱いということがありますので、太陽光パネルの下でソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)として栽培するには持ってこいの作物の一つです。


弊社では実際に長年原木シイタケの栽培を生業とされてきた農園様と提携し、原木シイタケの栽培に取り組んでおりますので、さらに詳細な情報をお知りになりたい方はご気軽にお問い合わせ下さい。



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